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「そろそろ」

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■同じような顔ぶれが登場し、あるいは客集めにタレント歌手が出演したりとか、ますますレジャー化、アミューズメントパーク化する巨大フェスが取りこぼしたものがSense of Wonderにはあった気がします。フェス慣れした人が最近のフェスに飽きてのんびりといきいき楽しんでるような感じもした。目には見えないステージと客の距離感や来場者とちょっと交わした言葉が心地よかった。ショーケースでもキャンプでもレイブでもない、ただ自然のなかでゆったりと音楽や酒や食事を楽しむ場。茨城県の笠間芸術の森公園はそれにぴったりの良い場所だった。以前の山中湖も悪くなかったけど、たぶんここベストじゃないかな。定着したらいいのに。寒さと個人的なアレコレでケンイシイ(かっこよかった)の途中で帰ることにしたけれど、楽しい時間でした。7台ドラムのボアを見れなかったのは残念だけど仕方ない。ちょっと最後までは無理だった。

■日曜日。昼飯で蕎麦屋に行き、お富士さんで安い盆栽を買った。何年か前にもかわいいのを買って、買ったことに満足してすぐにダメにしてしまったことがあって、今回は必要以上に愛でている。ツル梅モドキ。形も大きさもイマイチなんだけど、そこがなんかかわいい。こういうのは出会いだ。植物にはまったく疎い人間だけれど、長くつきあえればと思う。

■それとは関係なく、たまたま『植物はヒトを操る』(いとうせいこう・竹下大学)という対談本を読んだ。はじめて知ったこともたくさんあったし、いろいろと示唆に富みおもしろかったけれど、現在のアメリカの(世界の?)小麦の元となっている品種を作ったのは日本人だというのには唸らされた。戦後、戦勝国の権利としてアメリカが持ち帰ったらしいが、結局それがいまや世界穀物市場を牛耳り、グローバリズムの基盤になっているかと思うと複雑だ。なんて、たまにはまじめな話をしたりしてね。しかし、植物は賢いなあ。タンポポが地面にべったりと張り付いているのは、あれは受粉後のもので、他の個体に受粉のチャンスを増やすためらしいです。

Colophon『Love Loops』(2004)
ピアノのループにフィールド音やグリッチノイズ、シンセを絡めたスケッチっぽい作品。2004年作のリイシュー盤だけれど、半端な古さは感じない。ポストクラシカルともまたちがうのは、ピアノのディレイや細かく施した音の加工、パースにクールな距離を感じさせるせいかと。ばっさりと切る曲のエンディングも含め、ポストクラシカルにありがちな音楽への耽溺がないのがいい。ほのかなメランコリーが絶妙な案配。だから、ほとんどが1〜2分の曲が続いた最後のドローンも沁みる。ところどころで、近視を矯正したWilliam Basinskiのように聴こえたりもするけど、そんな喩え、バシンスキー好きには怒られるかしら。私もバシンスキーの焦点の曖昧な音は好きなんだけど。でもかなり好きだな、これ。TarentelやThe Alpsの人です。

■困ったことにiTunes Storeに誘惑され続けている。ちゃんと盤が流通してればそっち買うのにぃ。手に入りにくい音源が布団の上で即時に聞けちゃうなんて、いまさらだけど悪魔すぎる。『Love Loops』は盤で購入しました。

■そろそろ、起き上がらねば。。。

なー、ゴマ。「そろそろ」_d0075945_1161948.jpg
by gomaist | 2010-06-03 01:57 | 音楽


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