「 逸る思いを返り討つかのように 」
■ 社会に復帰したいという気持ちの表れだったと思うのだけれど、今日仕事で(一応、現在休職中なので正しくは仕事ではないんですけど)表参道のとある展示会に顔を出し、関係者に挨拶をしつつひと通り見てまわってから、会場のソファに座って茶をいただこうとコートを脱いだときに、ズボンのジッパーが全開になっていることに気づきました。コートで隠れてはいたけど、家からずっと社会の窓を大きく開いてきたわけで、そんな私の逸る思いを返り打つかのように社会の風はまだまだ心に痛かったです。でも去年の夏からずっと関わっていた件に一旦きりが着いて、しかも上々の成果が出てほっとしました。いよいよこれより本気で休ませていただきます。
■ 道すがら渚十吾の『 きみの口笛は大空に -Your Song, My Song- 』を聴いていました。音も歌も、いつになく輪郭がくっきりしています。歌詞にも意味の明瞭なフレーズが並び、一瞬たじろぎながらもぐっとくるものがありました。ずいぶん以前に買ったのにあまり聴いてなくてごめんなさい、という気持ちです。いつもはもやもやしたサイケデリック風味にもっていかれるけれど、米国ロックに思いを寄せる英国ロックを少々歪んだ形で享受した架空の国で創られた、ような曲。でもやはり薄靄のなかで姿は見えないけれども、歌っているのはニッポンの渚十吾であることを力強く感じます。毎作、賛辞を寄せる鈴木慶一に今回はかなり接近したような気もするけれど、それは思いちがいかもしれないし、ヘイト船長3部作中、最も良いと評判の慶一さんの新作はまだ聴けていないのでした。
なー、ゴマ。
*2月23日20:00から細野さん、KIMONOS他のUstがある。見ます。
by gomaist
| 2011-02-23 02:24
| 音楽