「顔を洗うなよ」
いや、もうどうでもいい話なのはわかってるけど。
私は占いの類いは好きじゃなく、
「こういうの、ほんとだめなんで、ごめんなさい」
と、かなり徹底的に拒んではみたのだけれど、
仲間の酒のノリについに抗しがたく、
先日、初めて手相を見てもらうはめになった。
で、実際のところ、何を言われたのか、
ほぼ覚えていないのだけれど、
5年後に何かあるらしいことは微かに記憶にあるが、
それよりも占い師の手が
異常に冷たかったこと、かすかに震えていたこと、
それをおもしろがって、本人にも言い、
「センセイ、ものすごく手が冷たいんですが」
「心なしか震えてますが、我々、今日はじめての客でしょうか」
「だんだん手が温かくなってきたのは私の体温のせいですか」
と、上からモノを言ったことがとても恥ずかしい。
私が手相などの占いを拒むのは、
それを信じていないというよりも、
むしろ信じてしまうことが恐ろしいからで、
ちょっとした遊びとしておもしろがることができないのは、
実際にごく身近でズバリと
未来を言い当てられた事例があるからだ。
占い師の言葉通りに経済的に成功した者もいれば、
若くして死んでしまった者もいる。
そんなことを聞きたいとはまったく思わない。
私はいまのことで精一杯だよ。
明日の天気を知らされることさえ怖いくらいなのに。
たったいま聴きはじめた
The Boats『Sleepy Insect Music』がとてもいい。
なー、ゴマ。
だから、顔を洗うなよ。
by gomaist
| 2010-04-11 02:13
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