「もっすごい怖い」
■誤解なきよう書いておけば、巨大フェスを批判したいわけでも見限ったわけでもなく、それぞれの良いところがあるなかでも、Sense of Wonderのあり方、客層はとても好感が持てるし、おそらく巨大フェスではもう提供できないものがそこにはあって、それが素直に気持ちが良かった、というのが前回言いたかったことです。もうとっくに苗場のチケも買ってるしね。行く気満々でわくわくしてるからね、今年も。とか、何もいちいち書かなくてもいいんだけど。弱いねえ。ただ、あれだよね。とにかくフェスだらけですよね。浅草の祭り並みですよ。
■これまた一人相撲的な話だけど、iTunes Storeに誘惑され、配信による音源購入の利便さに負けそうになってる自分に喝を入れる気分で、「なにPCの全曲試聴で安パイ引いて満足しとんじゃーい!」「安い?便利?スマートフォン??バータレがぁ!」「レコの醍醐味はジャケ買い!釣りの醍醐味はマグロの一本釣り!男なら身ひとつでレコ屋乗り込んでばーんとジャケ買いジャケんのぉー!」と、TypeのCDをジャケ買いしたら(アーティスト名もタイトルも判読不能)、Typeレーベルお得意のホラー系ドローンだった。私が最も苦手な部類の音じゃないか。もっすごい怖い。しかも「ばーんとジャケ買い」とか言いながら、レーベルだけは一応確認してるのが情けない。いま調べたら、Indignant Senilityの『Plays Wagner』で、ワーグナーのレコードをループさせて構成したドローン作品とのこと。なるほど。ワーグナーを「ホラー」とか書いちゃったよ。でもあらためて聴いてみても、怖いことには変わりない。体調がいいときにちゃんと聴くことにしよう。新しい扉が開くかもしれない。これまでだってジャケ買いでどれだけの扉を開いてきたことか。
■で、レコ買い男気はおいといて、iTSのウィッシュリストにしっかり入れておいたFrank Bretschneider & Taylor Deupree『Balance』を即買い。こんな入手困難な名盤がワンクリックで買えちゃうなんて。しかもデータ配信とはいえ1350円とは。うーむ。悔しいけどしあわせだ。
■その『Balance』、よくあることながら、CDDBのアーティスト名義が“Taylor Deupree & Frank Bretschneider ”と逆になっていたけれど、ジャケットにも表記されている正式名義はFrank Bretschneider が先。リズムを主体とした音自体からもFrank Bretschneider主導の作品だと思う。とても良いです。
■ためしに12kのオフィシャルサイトからダウンロード購入のボタンをクリックしたらiTSにとんだ。そうか、そういうことにもなっていたのか。
なー、ゴマ。
by gomaist
| 2010-06-04 02:28
| 音楽