「 特殊であり王道である 」
■ 買わせてくれるモノがない、と言ってるそばから、買わせていただきました、携帯電話。壊れかけていたのと、ちょいと急ぐ事情もあり。ずっと Docomo の P を使っていたんですけど、機種変更ではじめて N にしてみました。けっこう使い勝手がちがうもんですね。契約プランもあれこれ組み直し、おそらくはこれまでより料金が安くなるらしいです。じつはほとんど携帯なんて使わないのに、ずいぶん高いなあとずっと思っていたので、つい先日プランを見直してもらったばかりだったのだけれど、契約が古すぎて新しいプランに変更できなかったりしたのです。なんだそりゃ、って話ですけど、とにかくはじめてパケット定額ってやつにもして、でも私は携帯でウェブをまず見ないから関係ないかと思ったら、いままで通りの使い方なら料金は下がるということでした。よくわかんねえけど。自分が Docomo にこだわる理由もわからないし。
■ 買った携帯電話は型落ちモデル(と、買う直前に知った)。量販店では扱っておらず Docomoショップで買ったのだけれど、調べたら去年の夏に発売されたものでした。それがすでに生産終了で「型落ち」扱い。半年持たない、持たせないんですね。すごい世界です。みんなどれくらいの頻度で替えているんだろう。私は5年くらい使ってましたが、いまのも壊れさえしなければ、買い替えるつもりはありません。
■ 2009年にオーストラリアの Room40 から出たTenniscoats のライブ盤『Temporacha』を聴いています。客を入れての通常の“ライブ”ではなく、フィールドレコーディングされたもので、鳥の声や水の音やクルマの通行音も、“ライブ”の音として録音されています。エレクトロニカ系の人たちが使用するフィールド音とは使われ方がまったくちがい、場が(その空間の音が)最初からあるいは同時に意識された演奏になっていて、クルマの音に掻き消されてしまったりもするのがおもしろいし、音楽の生々しさを増幅させています。特殊であり王道であるという Tenniscoats らしい作品です。空気の振動を見事にパッケージングした録音は、Room40 の主宰でもある Lawrence English。こんなのずるい、って言い方もできるけど、これはやっぱり Tenniscoats だから作れた作品で、こういうのを聴いていると、ますますクレイバーで洗練され、演奏も達者な多くの最近のバンドの音が、よく出来ていればいるほど私には遠く感じられてしまいます。 Tenniscoats のそれは DIY で演奏が拙く音は粗いほうがいい、というかつてインディシーンでカウンター的に輝いたローファイのありようとは似て非なるものです、いうまでもなく。この話、たぶんつづく。
なー、ゴマ。
by gomaist
| 2011-02-22 03:31
| 音楽