「 知らん顔でぐいぐい 」
■ 昨日出掛けたときに都バスの二人掛けの席に座ったら、真後ろの人がぶつぶつ何かを言っていて、気になるからiPodをすぐに聞こうとしたのだけれど、気配がわからなくなるのも怖くて耳を塞げず、考え出したら耐えられなくなって席を立ちました。心の警戒区域もどんどん奥の暗いほうへと拡大しているような気がしてなりません。直後は少なくとも東京で暮らす人たちは同じ現実の前に立っているようにちょっと錯覚していた節があります。そんなことがあるわけない。
■ そういうあれと関係あるのかないのか、福島の子どもを守れという話し合いの映像を見ていたら暗澹たる気持ちになりました。直視できないくらいすごかったな、あの温度差と噛み合わなさ。東電このやろう政府このやろうとか言ってるうちに、「事」は知らん顔でぐいぐい進行していき、「事」を握っている鬼を追ってたつもりが気づいたら「事」に完全に取り囲まれて詰んでいるようなことになるんじゃないか。何もせずにここでそんなこと言っていてもしょうがないんですけど。
■ そして今日も大きな余震(誘震?)が千葉で。NHKの解説ではじめて誘震って言葉聞きました。関連はしていて大きな意味では本震に対する余震だけれども、ちがうプレートが震源の場合はそう区別しているらしいです。スベリ残し(本震のときズレ切らなかったプレートの部分)ってのも。現場の専門用語にある味ってなんでしょうね。意味を隠しつつ伝達性を優先させるからかな、グロテスクだったり妙に軽かったり。
■ 昨日は『わが星』を観た帰りに高円寺の円盤に寄ってみました。ちょうど夜のライブのリハ中で、3人ほどのソロの人が間を空けて店に入ってきて「今日はよろしくー」「○○さんは何歳?」「順番どうしますか」なんてなごやかに挨拶してから軽くリハしている横でお目当てのCDを物色していました。なんだこの幸福感。おれずっとここにいたい、って子どもみたいなこと思っちゃったよ。目的はテニスコーツとpopo×ECD。で、いま聴いてるのはそのときいっしょに買ったスティーブジャクソンという名古屋のバンドの『巻き戻しのできないテープ』なんですけど、これかっこいい、当たりでした。でも忘れろ草は品切れで残念。
なー、ゴマ。
by gomaist
| 2011-04-22 04:02
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